コンテンツマーケティングとは?話題のSXOについても解説!

2019.03.01

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Marketing
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コンテンツマーケティング
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Webを利用したマーケティングが話題になる中で、注目が高まっているもののひとつに「コンテンツマーケティング」があります。耳にする機会は多くとも、実際にどんな方法なのか、どんな効果があるのかがわからないという人も多くいるかと思います。

この記事では、コンテンツマーケティングとは何なのか、コンテンツマーケティングとSXOの関係や、メリットとデメリットについても紹介していきます。

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■1)コンテンツマーケティングとは?
1_1:コンテンツマーケティングとは
1_2:コンテンツマーケティングの具体的な手法

■2)コンテンツマーケティングの重要性
2_1:ZMOTとは
2_2:コンテンツマーケティングの重要性

■3)SXOとは?
3_1:SXOとは
3_2:SEOとSXOの違い
3_3:SXOの基本対策

■4)コンテンツマーケティングのメリットとデメリット
4_1:コンテンツマーケティングのメリット
4_2:コンテンツマーケティングのデメリット

■5)コンテンツマーケティングの事例 日本版
5_1:石鹸百貨
5_2:北欧、暮らしの道具店
5_3:キナリノ

■6)まとめ
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コンテンツマーケティングとは?


●コンテンツマーケティングとは
コンテンツマーケティングとは、インターネット上にいるユーザーに対して、継続的に価値のあるコンテンツを制作、および提供し続けることにより潜在的な顧客を獲得し、最終的に利益に結びつけるまでの一連の流れを指します。

成果を出すためには、ユーザーのニーズに合わせたコンテンツを提供することによって、ファンを獲得することが最も重要なポイントです。また、成果を出すためには良質なコンテンツを継続的に提供し続ける必要があります。一見簡単ですぐに始められるように見えますが、定期的に情報を配信し続けるためには、相応の体制づくりが求められます。

 

●コンテンツマーケティングの具体的な手法

コンテンツマーケティングには、どのような手法があるのでしょうか?実は、一概にコンテンツマーマーケティングと言っても、多くの手法が存在します。
ここでは、数あるコンテンツマーケティングの手法を4つに分けて紹介します。

 

・エデュケーショナル型

エデュケーショナル型は、商品の広告を出したり売り込みをするのではなく、お客様の疑問やお悩みに対してコンテンツで答える手法です。
ユーザーは商品を購入するに当たり、「数ある選択肢の中からどれを選んだらいいのか」「どちらの製品が適しているのか」など、さまざまな疑問を抱えます。そんな疑問に対して質の良いコンテンツをユーザーに提供することでユーザーの理解を促し、商品購入を手助けします。

 

・コンテンツSEO型

コンテンツSEO型は、コンテンツを提供する点はエデュケーショナル型と同じ考え方です。
しかし、エデュケーショナル型が「わかりやすさ」を追求しているとすれば、コンテンツSEOは「検索順位」を重要視しています。ここが最も大きく違う点であると言えます。
「関連キーワードを含ませる」「専門性が高い記事を作成する」「オリジナルの記事を作成する」「質の高さを追求する」
この4点がコンテンツSEO型の記事で重要なポイントです。
コンテンツSEO型は検索エンジンからの流入を獲得することができるため、キーワードをもとに検索している潜在顧客に対してのアプローチが可能になります。集客するだけでなく、購入に繋げるためのアプローチ方法も考えておくと良いでしょう。

 

・ネイティブ広告型

ネイティブ広告型は、エデュケーショナル型とコンテンツSEO型に比べて潜在見込み客に対してリーチする力に優れています。古くは記事広告、現代ではFacebookのスポンサー広告やTwitterのプロモーテッドツイートなどが代表的です。
ただし、ネイティブ広告型はデュケーショナル型とコンテンツSEO型に比べ、多額の広告費がかかってしまう点がネックであると言えます。ネイティブ広告できっかけをつくり、その後の関係性を継続させるためにコンテンツを提供することでファンを作り、広告費を小額に抑えるという手も手法の一つです。

 

・面白コンテンツ型

「おもしろい」という感情を利用して、生活者の興味を惹きつける手法です。ここまで紹介した手法に比べ、うまく当たれば爆発的な集客も可能です。この手法で集めたユーザーは見込み顧客ではないという課題はありますが、面白さと商品情報をうまく掛け合わせることができれば、購入に繋がる可能性は高くなるということが言えます。

 


コンテンツマーケティングの重要性


●ZMOTとは

ZMOTとは「顧客は店舗に足を運ぶ前に、インターネット上で購入する商品を既に決定している」というマーケティング理論で、2011年にGoogleが提唱しました。
「Zero Moment of Truth」の頭文字をとったもので、「ジーモット」と呼ばれています。

簡単に言うと、「買い物前の下調べ」に当たります。
PCやスマホなどの普及により、以前よりもインターネットが身近なものになったことから、ZMOTの理論が注目されるようになりました。

 

●コンテンツマーケティングの重要性

コンテンツマーケティングは、インターネット上やYahoo!やGoogleといった検索エンジンにおける検索結果が直接商品売買に繋がる状況の現在において、自社の利益を拡大するための重要な要素と言っても過言ではありません。

インターネットの発達により、消費者がまず気になった商品をインターネットで調べてから購入するという消費者が増えてきました。そのためインターネットやSNSでの消費者の商品評価、ホームページに掲載されている情報などが、直接自社商品の購買に大きな影響を及ぼします。

これまでのビジネスマンを使った営業スタイルもまだまだ健在ではありますが、BtoBの場合には問い合わせ前段階の情報調査として、消費者の場合にはビジネスマンによる営業手法の代替手段として大きく定着してきています。

近年では、より自社のサービスを消費者に知ってもらい、利益の拡販につなげたいという企業の多くがコンテンツマーケティングに力を入れ、実際に大きく数字を伸ばしているという事例もあります。

 


SXOとは?


●SXOとは

SXOとは「Search Experience Optimization」の略です。日本語では「検索体験最適化」という意味を持ち「いかに検索ユーザーの意図を捉えたコンテンツを制作し、ユーザーの検索体験を満足いくものにできるかどうか」ということを考える施策を指します。

SXOにおいて最も重要な対策と言えるものが以下になります。
・提供しているコンテンツがユーザーの期待に応えられているのか
・コンテンツをどのような形で提供するか

 

●SEOとSXOの違い

SEOとは「Search Engine Optimization」の略であり、日本語では「検索エンジン最適化」と言う意味を持ちます。SEOではあくまでも、検索順位を上げて流入を増やすことを重要視した手法です。

対してSXOは、検索したユーザーのニーズに合致し、ユーザーが満足できる検索体験を提供することを重要視しています。SEOがGoogleファーストであるとすれば、SXOはユーザーファーストであると言えます。

たとえば「脱毛 おすすめ」と検索したとします。この時に検索結果の1位に表示されれば、SEOの施策は成功していると言えます。しかしこの記事に、脱毛のおすすめ店のみが記載されているだけでは、SXOの施策が成功しているとはいえません。ユーザーが欲しているのはおすすめの理由や料金、脱毛可能な部位などの情報であって、店の名前ではないのです。

このように、ユーザーが求めている情報をわかりやすく記載することにより、ユーザーファーストが実現するということです。

 

●SXOの基本対策

これまで、SXOの基本的な知識について紹介してきました。それでは、SXOの施策にはどんなものがあるのでしょうか?
代表的なSXOの施策を3つに分けて紹介していきます。

 

・ユーザビリティ

質の高いコンテンツを提供することはもちろん重要ですが、ページの読み込み速度が遅かったりモバイル対応がされていないと、ユーザーは良い体験をすることはできません。

ユーザビリティの改善を行うことは、SXOの施策における土台と言っても過言ではありません。

 

・リバレンス

ユーザビリティを改善して土台を作った後に重要なことが、ユーザーのニーズに合わせたコンテンツを作成することです。

ユーザーのニーズや意図を理解した上で、それらに適合したコンテンツを提供し、ユーザーが期待した検索結果を実現するということです。キーワードの含有率ではなく、いかに求めている情報を与えることができるか、ユーザーがどれだけ満足しているかが試される部分でもあるので注意が必要です。

 

・オーソリティ

ユーザビリティを整え、ユーザーの期待を実現するコンテンツを展開した後に重要なことが、企業やサイトの評判を高め、リンクを集めることによりウェブ上においてより良い「関係性」を構築していくことです。

しかし、これまでのSEO施策であった、ただリンクを集めるということではなく、「良質なコンテンツとユーザーの関係性を構築することにより自然とリンクが集まってくる」といった考え方をする必要があります。

以上3点を整えてユーザーが満足しコンバージョンが増えることで、初めてSXOの施策が成功したと言えるということです。

 

 


コンテンツマーケティングのメリットとデメリット


自社製品などの情報をユーザーに発信し、顧客へと繋げていくコンテンツマーケティングですが、それには一体どのような効果があるのでしょうか?ここでは、コンテンツマーケティングが企業に及ぼすメリット・デメリットを紹介していきます。導入を考えられている方や、よく耳にするけれど本当の意味はよくわかっていないという方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

●コンテンツマーケティングのメリット

・低予算で始められるため、ハードルが低い

ホームページやワードプレスを使った簡単なサイトでも始めることができます比較的初期費用も少なく済むため、ハードルは低いと言えます。

 

・コンテンツは資産として蓄積する

一度発信したコンテンツは基本的にインターネット上に残り続けるため、会社の歴史や商品の情報などをインターネット上に資産として蓄積することができます。また、ユーザーの検索はコンテンツをアップした後も定期的に行われるため、一度アップしておけばアップロードした直近だけではなく、将来的にも集客に繋がる可能性があります。

 

・集客効率が高い

インターネット上にコンテンツを掲載すると、Yahoo!やGoogleといった検索エンジンを使って積極的に情報を集めている顧客予備層に向けて自社商品をアピールできるため、営業利益に繋がりやすくなります。

 

・ソーシャルメディアでシェアされやすい

インターネット上に掲載したコンテンツを気に入ったユーザーは、SNSなどでシェアすることがあり、この機能を使えば費用をかけずにインプレッション数を増やすことができます。一般的にユーザーによるシェアはリスティング広告よりも信頼度が高い傾向にあると言われているため、シェアされやすいコンテンツを制作することにより、親密度の高いユーザーを取り込むことができ、自社の利益拡大に繋げられる可能性があります。

 

 

●コンテンツマーケティングのデメリット

・コンテンツを継続的に発信しなければならない

ユーザーにとって価値のあるコンテンツを高い頻度で更新し続ける必要があります。質の高いコンテンツを制作するには非常に労力と時間を要します。ユーザーがどのようなコンテンツを求めているのかを的確に分析する必要もあることから、専門のスタッフを置くことも視野に入れるといいかもしれません。

 

・成果が出るまで時間がかかる

ホームページやコンテンツへの流入が数字に表れるまで、3ヶ月~半年以上の期間を要すると言われています。

また、アクセス数が増えても実際に売上に成果が出るとは限らないこともあり、常に施策を繰り返しながらコンテンツの発信をし続けなければならないなど、時間と根気が必要になる手法です。

 

 


コンテンツマーケティングの事例 日本版


●石鹸百貨
https://www.live-science.co.jp/store/php/shop/

石鹸の基礎知識から使い方まで紹介している、石鹸生活の総合情報サイトです。「石鹸百科」でコンテンツを提供し「石けん百貨」へ送客することで売上を伸ばしています。
「入門編」「知識館」「howto」「アイテム事典」「Q&A」と、わかりやすくコンテンツを分けているところもポイントです。

 

●北欧、暮らしの道具店
https://hokuohkurashi.com

イッタラ、アラビア、ロールストランドなどの北欧食器、北欧家具や、アルメタールス、マリメッコなどの北欧雑貨を紹介しているECサイトです。バイヤーが実際に記事を書き、「暮らしの提案」をユーザーに伝えています。見込み顧客の育成から成果に繋げるといった点に長けているサイトです。

 

●キナリノ
https://kinarino.jp/

「暮らしを素敵に丁寧に」をテーマにしたライフスタイルメディアです。シンプルでナチュラルな暮らしを楽しむ女性に向け、ファッション、雑貨、グルメ、レシピ、インテリア、お出かけなど、暮らしを素敵にする情報を発信しています。「キナリノ」でコンテンツを提供し「キナリノモール」へ送客。ニーズを的確に捉え分かりやすいコンテンツを提供することで成果に繋げています。

 

 


おわりに


コンテンツマーケティングは、近年のビジネスにおいて必要不可欠なものにまでなってきています。同時に近年ではSXOの需要も高まり、いかにユーザーを満足させることができるかということも重要なポイントになってきています。

まずは、コンテンツマーケティングの基本を理解し、ビジネスにおいて活用できるようにするといいでしょう。