YouTubeのショート動画とは?検索方法や見方、広告出稿時の特徴やメリット、作り方まで徹底解説!

2023.01.06

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世界中はもちろんのこと、日本でも根強い人気を誇るYouTube。日本で動画投稿の文化を築いた功労者ですが、近年はTikTokに人気を奪われぎみ。そんなTikTokに対抗して作ったのがショート動画です。

ショート動画とはどういうものか、ショート動画の検索方法や見方、作り方などをご紹介します。

ショート動画とは何か

YouTubeのショート動画とはどういうものなのか、まずはYouTubeのショート動画の概要をご紹介します。

ショート動画の概要

ショート動画は1つの動画で最長60秒、縦型の動画がメインとなっており、撮影から投稿までYouTubeの公式アプリで完結するのが特徴です。今までの動画の場合、最長12時間、横画面の動画がメインでしたが、ショート動画の登場はそれを根本から覆すものです。

ショート動画を見る際も見たい動画をクリックするのではなく、見終わった動画をスクロールする形で次の動画に進むのが特徴的です。

ショート動画が出た影響

YouTubeのショート動画は2020年9月インドで公開されたのを皮切りに、徐々に公開する国を増やしていきました。日本では2021年7月からスタートし、自分が好きな動画の一部分をピックアップし、様々な加工を行うなど、TikTokやインスタグラムのような使い方ができるようになっています。

YouTubeへの投稿は面倒なものというイメージがあった中、すべてがスマホで完結するショート動画はだれでも簡単に利用できるため、YouTubeへの投稿のハードルを下げました。そして、スピーディーにサクッと見ることができるようになったのも革命的と言えます。

ショート動画の検索方法は?

ショート動画はどのように探せばいいのか、そもそも探すことはできるのか、検索方法をご紹介します。

検索方法は今までの方法とあまり変わらず

ショート動画の検索方法は、YouTubeで動画を検索するときと同じで、検索バーに検索したいキーワードをいれます。この時、検索したいキーワードのほか、#shortsを入れることで、ショート動画が多くピックアップされます。

ショート動画は縦長のサムネイルが特徴なので、このサムネイルを押すとあとはどんどんスクロールしていけばたくさんのショート動画に出会えます。

ショート動画で広告出稿ができる!

YouTuberが職業のようになった時代、ショート動画に関しても広告出稿を行うことができます。ここでは広告出稿の方法などをご紹介します。

ショート動画でどのように広告が出てくるのか

これまでの動画は動画の最初や最中に広告が挿し込まれていましたが、ショート動画は最長60秒なので途中に挟み込むのは物理的に難しいため、ショート動画をスクロールする際に広告の動画が挟まれる形になっています。

また広告をタップした場合、今までであればリンク先に移行する場面で、アプリの中で完結するようになっており、アプリから出なくて済む状態になりました。今までの広告のパターンとは大きく違います。

ショート動画での広告出稿の方法

ショート動画で広告出稿を行う方法は、実は今までの出稿方法と変わりません。またショート動画だけで広告を出すことができないため、基本的にはこれまで通りの方法で広告の出稿を行っていくことになります。

2022年の秋の状況ではショート動画の広告をパソコンで見ることができず、スマホのみでチェックできるような状況にとどまっています。ですので、本格的なショート動画への広告出稿は始まったばかりと考えていいでしょう。

ショート動画の広告出稿のメリット

ショート動画に広告出稿を行う場合にはどのようなメリットがあるのか、メインとなるメリットについてご紹介します。

幅広い世代に見てもらえる

ショート動画のスペックはインスタグラムやTikTokに似ており、特に近年利用者を拡大させているTikTokに対抗することができます。ただインスタグラムやTikTokと大きく違うのは、年齢層です。主に若い世代が見ているインスタグラムやTikTokに対し、YouTubeは年齢が上の世代も見るため、場合によっては幅広い年代に届けることが可能です。

インスタグラムなどは元々若い世代しかいないため、世代間ギャップが生じてもおかしくないですが、YouTubeは老若男女が見られるツールなので、チャンスの機会がそれだけ大きいと言えます。

AIが学習して流してくれる

ショート動画そのものはAIがこれまでの検索ワードから連想させ、気に入ってくれるであろう動画をピックアップしてくれます。興味のある動画ばかりが流れるため、その途中に広告が流れたとしても嫌気が差して離脱するような展開を避けられます。

今までだと、途中に広告が出てくると邪魔が入ったような印象になり、動画そのものへの印象が悪くなったケースも多々ありました。しかし、動画と動画の合間なので内容は完結しており、動画投稿者に対する嫌な感情も持ちにくくなるでしょう。

バズりやすい

ショート動画は一度人気に火が付けば一気に多くの人が見るコンテンツになりやすく、いわゆるバズりやすい状態になります。そのため、YouTuberが予告編として近日配信の動画を流し、興味を持たせることも可能です。こうしたバズりやすさはショート動画を視聴するハードルを下げさせ、全世界で1日300億回以上の再生につながっています。

たくさんの人がショート動画を見れば、それだけ広告に触れる機会が増えるので、広告出稿のメリットにつながるでしょう。今までよりもより見てもらえる可能性もあるのです。

ショート動画を収益化させるには?

ショート動画を収益化させるにはどんな条件があり、実際にどれくらいの収益が期待できるのかをご紹介します。

ショート動画収益化の条件

ショート動画を収益化させる条件は、これまでの条件であるチャンネル登録者数1,000人のハードルを乗り越えないといけません。これに加え、今までは1年間の総再生時間が4,000時間という条件、そして新たに、直近90日でのショート動画の視聴回数が1,000万回以上という条件が加わりました。

ショート動画の視聴回数1,000万回はなかなかのハードルですが、ショート動画は質よりも数が問われやすく、スマホで完結する分、毎日いくつかの動画を出せます。90日で1日3本ずつの動画を出した場合、270本で1,000万回、1本あたり40万回近くの再生でOKです。

もちろん今までの総再生時間4,000時間のハードルをクリアしてもショート動画の収益化につなげられるので実現できそうな方法で収益化を目指しましょう。

YouTubeの動画でショート動画の作り方を見つけていく

ショート動画の広告運用、広告出稿を考えていくにはまずショート動画とはどのようなものかを理解し、自ら作っていくのも大事な勉強になります。では、手っ取り早く何を見れば勉強になるのかをご紹介します。

ハッシュタグで検索すべし

「ショート動画の作り方」で検索をかけても当然作り方のページは出てきますが、おすすめなのはハッシュタグでの検索です。「#ショート動画広告運用」や「#YouTubeショート」、「#YouTube広告」などのハッシュタグをつけることで、ハッシュタグをつけた動画が一覧で出てきます。

普通の検索では、関連ワードの検索結果なども出てくるので純粋に特定のキーワードが入った動画が出てこない場合があります。ハッシュタグをつけることで特定のワードの動画ばかりが出てくるので探しやすいのです。ハッシュタグを使って、分かりやすい作り方の動画を探しましょう。

ショート動画の本格的な収益化は2023年から

ショート動画は2021年に本格的なスタートとなりましたが、実は一般的な動画のような収益化には至っておらず、2023年からとなっています。

しかし、今までもショート動画で収益を得ていた人がいますが、それは何だったのかを最後にご紹介します。

今まではYouTubeショートファンドの収益

今までYouTubeのショート動画で得られていた収益は、YouTubeショートファンドからもらう報奨金によるものです。一定の回数が再生された場合にYouTubeが立ち上げたファンドから一定の金額が報奨金として与えられます。

ボーナスの条件は様々あり、いわゆる違法アップロードではもらえず、オリジナルコンテンツを中心にボーナスがもらえました。1カ月単位で対象になるかならないかが決まりますが、過去にバズったショート動画があれば、定期的に投稿し続ける限り、対象になりやすいという傾向もあります。

YouTubeはこの報奨金のために1億ドルを用意し、100ドルから1万ドルを与えることを明らかにしています。しかし、300万回以上の総再生回数があっても、1万円程度しかもらえていないクリエイターもいるなど、YouTubeショートファンドだけではとても稼ぐのは厳しいです。

そのため、YouTubeショートファンドだけではショート動画に切り替えるのは厳しいという考えの人が多かった中で、2023年から本格的な収益化がスタートします。これがどのような影響をもたらすかは2023年以降にわかりますが、少なくともYouTubeショートファンドの時のような状態にはならない可能性が高いです。

まとめ

YouTubeのショート動画は、これまでの動画と違い、スマホで完結するので編集もそこまで時間をかけずに済み、誰でも簡単に投稿できます。場合によっては適当に作ったショート動画がバズり、なかなかの稼ぎを得る可能性もあり得るでしょう。

ショート動画への広告出稿もこれから本格的に始まり、ショート動画に特化した広告の登場も時間の問題です。その前に、どんなショート動画がバズりやすいのか、研究をしておいて損はありません。