逆SEOとは?概要や風評被害への対策方法、リスクを詳しく解説!ネガティブサイトの検索順位を下げる方法

2023.03.29

Marketing
マーケティング
逆SEO
風評被害対策
逆SEO
SNSの利用が一般的になり、ちょっとしたことで炎上する可能性が高まっています。炎上した後に検索すると、以前の炎上案件を扱ったページが常に上位に表示されることも。そのような荒れた状況を整備するために行われるのが逆SEOです。

リスクサイト・ネガティブサイトの表示順位を下げる最新手法など、逆SEO対策を中心にご紹介します。

逆SEOの概要

逆SEO

逆SEOとはどのようなことをするのか、まずは逆SEOとは何かについてご紹介します。

逆SEOは誹謗中傷につながるサイトの順位を落とす

一般的にSEOは企業のサイトなど特定のサイトの検索順位を上位に表示させる手法であり、別名「検索エンジン最適化」と呼ばれます。逆SEOは、特定のサイトの検索順位を下位に下げる手法です。

明らかに根も葉もないデマが書かれたサイトが上位で表示された場合、そのデマを知らない人は検索結果でデマを知り、あたかもそのデマが真実かのように受け取ってしまう可能性があります。デマが書かれたサイトを誰も見ないような順位に押し下げるのが逆SEOです。

なぜ逆SEOが必要なのか

逆SEO

根も葉もないデマを多くの人の目に触れさせないように、ネガティブサイト・リスクサイトの順位を下げるのが逆SEOですが、「デマが書かれた記事を削除依頼するなどの対策で対応できないのか」と思う方もいるはずです。

しかし、言論の自由を盾にしてネガティブサイトの管理側が削除を拒むケースや、あまりにもネガティブサイト・リスクサイトが多すぎて削除依頼を出したとしても削除が完了するまでに時間も手間もかかるケースがあります。

その一方で、既に悪影響が出ており、経営に支障が生じており、一分一秒でも早くこの状況を何とかしてほしいという個人や企業の切実な声も聞かれます。削除を待たずして、手っ取り早くこれらのサイトの順位を押し下げる逆SEOが用いられるのです。

発生した風評被害への対策には何があるのか

逆SEO

風評被害が発生した場合、どのような対策が存在するのか、逆SEO以外の複数の対策についてご紹介します。

ネガティブサイトに削除依頼を出す

逆SEO

一番確実なのは誹謗中傷・風評被害につながるデマを垂れ流しにするネガティブサイトに対して削除依頼を出すことです。

もちろん当事者間の話し合いで済めばいいですが、根拠があるわけでもないのに、デマをあたかも真実として紹介し、読者の支持を得ているブログも存在しています。この場合は削除をお願いしても相手は認めてくれないため、裁判所に削除を求める仮処分を申請し、仮処分命令が下れば削除をしてもらう流れです。
今までと比べれば開示請求もしやすくなったものの、最終的な削除に至るにはまだまだ時間がかかるのが実情です。

Googleに対して検索結果の削除依頼を行う

逆SEO

ネット上に個人情報が出てしまった場合、Googleに対して検索結果の削除依頼を行うことができます。Googleではわいせつな画像、偽のポルノ画像、個人情報などが晒されたコンテンツなどを「Google からの情報の削除」というページを通じて削除依頼を出せます。

削除申請がうまくいけば検索結果から消えるものの、うまくいかないこともあります。ヨーロッパでは削除申請があればそれに従う傾向にある中、日本だとまだ活発に削除申請に従う傾向にはありません。

削除を待っているとその間もデマが垂れ流しになる現状があるため、逆SEOが必要となるのです。

逆SEO対策の手法について

逆SEO

実際に逆SEO対策を行う場合、いくつかの手法があります。最新手法など逆SEO対策の手法についてご紹介します。

評価が高いサイトをいくつも作る

逆SEO対策の手法として最も一般的なのが、ネガティブサイト・リスクサイトの順位よりも上回るサイトをいくつも立ち上げることです。実質的にはSEO的なやり方を使っていくつもサイトを作り上げます。

第二検索ワードでネガティブなワードがある場合、あえてそのワードに触れつつ、そのような事実はないと否定し、確かな情報を載せていくことで評価を高め、ネガティブサイトを目に触れさせないようにすることができます。現状における最新手法としても用いられています。

今ある上位ページを維持する

既にネガティブサイトよりも上位にあるページの順位を最大限保つことも逆SEO対策につながります。Googleの場合、検索のアルゴリズムは定期的に変えられており、今まで上位だったサイトがあっさり落ちることもあるのです。そうならないために常に上位をキープすることも必要な対策です。

ネガティブサイトのコピーサイトをたくさん作る

コピペなどを行う悪質なサイトに関してはGoogleがペナルティを与え、検索結果の上位に表示させないようにさせます。一方でコピー元のオリジナルサイトが煽りを受けるケースも。これを活用し、ネガティブサイトのコピーサイトをどんどん作って、ネガティブサイトにペナルティを与えさせるのも逆SEO対策の1つです。

いわゆるグレーな手法とされており、推奨自体はされていませんが、何が何でも逆SEO対策を行うなどなりふり構わない場合に用いられます。

最新手法は、「外部リンクを多用しない」

コピーサイトの手法は順位を下げたいサイトを直接的に攻撃するような手法で、いわばグレーですが、逆SEOの最新手法はSEOの正攻法なやり方を実践する形が中心。先ほどもご紹介した質の高いコンテンツを作ることも1つですが、外部リンクを多用しないことが最新手法となっています。

外部リンクをむやみにつけることは、むしろ逆効果になるからで、以前は用いられてきた手法ですが、外部リンクを多用せずコンテンツで高めていくのがトレンドです。

逆SEOを行うリスクは?

逆SEO

逆SEOを行う際にどんなリスクが想定されるのか、代表的な逆SEOのリスクについてご紹介します。

確実に成功するとは限らない

逆SEO対策を行えば必ず対象のネガティブサイト・リスクサイトの順位を下げられるとは限りません。Googleのアルゴリズムは常に変化するため、SEOのプロでも完璧に把握しているわけではないので、すぐに結果が出ないこともあります。

業者によっては確実に逆SEO対策を成功させると息巻くところもありますが、いつアルゴリズムが変化するかはわからないので、大風呂敷を広げて対応する業者には要注意です。

ペナルティを受ける可能性も

逆SEOの最新手法が正攻法なSEOになりつつあるのは、これまでのグレーな手法が通じなくなるどころか、逆にペナルティを受けたり、場合によっては法に触れたりする可能性があるからです。

逆SEOの手法には著作権を無視してコピーサイトを作ったり、ネガティブサイトにウイルスを感染させたり、手荒なやり方があります。検索順位を下げる効果はあるにせよ、仮に発覚した場合、自ら炎上を誘発する事態となって最悪です。適切な対策を立てることが求められる時代になったと言えます。

個人で逆SEOはできるのか

逆SEO

SEOに関する本が多く出ており、ブログなどを活用した副業を行うサラリーマンなども増えてきています。では、個人がSEOで学んだ知識を逆SEOに応用できるのか、気になる人も多いのではないでしょうか。

できないことはないが、個人では大変

結論から言えば、個人でも逆SEOはできないわけではありません。しかし、個人の力だけでは何かと大変なことが多いのが実情です。

コンテンツの質が高いページをたくさん作ることやSNSアカウントの運用、場合によってはYouTubeを活用するなど、まめに活動を行うことで逆SEOにつなげられますが、すべて個人で担当するにはあまりにも時間がかかります。

チームで動くことで複数の逆SEO案件に対応できるのが実情であり、いくらSEOの知識があるからといって、さすがに個人で行うには無理があります。できないことはないものの、よほどアグレッシブに活動しないと厳しいです。

万が一の時に対応できない

逆SEOの案件を請け負う会社は、何をしたらよくて何をしたらダメかの線引きを理解した上で逆SEO対策をとります。個人の場合、この線引きがわからず、グレーな手法で逆SEOをやってしまい、最終的にペナルティを受けるなど、責任が生じる可能性が考えられます。

もしも組織を相手に逆SEOを行っていた場合、賠償などに発展すればとても賠償しきれない額を求められる可能性も否定できません。ですので、個人で請け負うのは相当なリスクがあります。

逆SEO対策を行ってくれる会社選び

逆SEO

逆SEOを手掛ける会社に依頼を行う方が、より確実に逆SEOを行い、成果も出やすくなります。では、この場合、どの基準で会社を選べばいいのかをご紹介します。

現状把握とネガティブサイトを下げる戦略をすぐに立てられる

逆SEOに長けた会社の場合、対象となるネガティブサイトをいかに下げるか、検索結果でネガティブサイトの前後にあるサイトがどのようなコンテンツなのかを調べるなど、徹底的に調べます。

その上で、検索ワードに関連するコンテンツを作り上げ、その質までをも追い求めていきます。ネガティブサイトのドメインパワーなど「敵」を知ることも怠りません。敵のことまでしっかりとチェックした上でやるべきことをやる、それが信頼できる逆SEO対策を行う会社です。

まとめ

逆SEO

今回は逆SEOについてご紹介してきました。SEOよりも一筋縄ではいかない逆SEOは、裁判所がネガティブサイトの管理者などに削除を命じて消されるまでの間の時間稼ぎとして用いられることが多いです。

業者は自信満々に、逆SEO対策ができると豪語しますが、実績とノウハウが本当にあるのか、戦略を立てて行動できるのかなどをチェックしなければなりません。