正しいSEO対策の原理原則とは?上位表示させるための方法を初心者にもわかりやすく解説!

2023.03.29

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Webサイトを検索エンジンで上位表示させる場合、SEO対策は欠かせないですが、SEO対策についてあまり深く理解していない方が多いです。

実際に、SEO対策の原理原則や基礎知識などが不足している企業が多く、自社のWebサイトを十分に活用しきれていません。

そこで今回は、2022年最新の正しいSEO対策の原理原則や上位表示させるための方法を、初心者でもわかりやすく解説します。 

SEO対策の基礎知識について 

SEO対策

自社のWebサイトを上位表示させるためにSEO対策を行っても、基礎知識が不足していれば、十分な対策は行えません。

ここでは、SEO対策の基礎知識について、主に2つ紹介します。

SEO対策とは? 

SEO対策

SEO対策とは、「Search Engine Optimization」という英語の頭文字を略した名称で、日本語で「検索エンジン最適化」という意味があります。

ユーザーがGoogleやYahooなどの検索エンジンでキーワードを検索した時に、自社のWebサイトを上位表示させるための対策です。

SEO対策によって、自社サイトがトップページに表示されるようになると、アクセスやコンバージョン率が大幅に増加するので、多くの企業がSEO対策のために戦略立案や対策を行っています。

SEO対策を行わずにWebサイトを運営していると有益な情報を更新していても、ユーザーに自社のWebサイトの存在を認知してもらうことが難しくなってしまいます。

SEO対策で必要なこと

SEO対策は、小手先のテクニックを活用したり費用を多くかけるなどの方法を行ってもほとんど意味がありません。

上位表示されている記事の多くは、検索エンジンが設けている独自のガイドラインや基準を満たしている有益な情報を提供している記事です。

主に、検索ユーザーの意図に応える記事やユーザーの知りたい情報がわかりやすく、詳細で信憑性のある記事が書かれているなどです。

例えば、テキストだけではなく画像や動画、図や表などを活用しているサイトや専門性や権威性の高いサイトです。

インターネット上で大量にある記事の中から適切にユーザーが取捨選択できるように、検索エンジンは、以上のような評価を行っています。

そのため、自分本位な記事ではなくユーザー目線で有益な記事作成やサイト運用を行うことが必要です。

SEO品質の高いコンテンツについて

SEO品質の指標は、検索ユーザーを満足させられているか評価する「Needs Met(ニーズメット)」と、Expertise(専門的な知識)・Authoritativeness(権威)・Trustworthiness(信頼性)の3つを評価する「E-A-T」の2つがあります。

Needs Metは評価の高い順に、以下のものがあります。

  • FullyMeets:ほぼすべてのユーザーが満足している
  • HighlyMeets:品質が高く多くのユーザーが満足している
  • ModeratelyMeets:役に立つ部分はあるが、不十分な部分がある
  • SlightlyMeets:テーマからずれている、一般的ではない、不正確な部分がある
  • Fails to Meet:不正確で有害であり攻撃的、差別的な内容がある

以上の評価指標を理解し、常にユーザーファーストを意識した上で、どのような記事を作成してサイト運営を行えばいいのか考えてみましょう。

SEOで検索順位が決まる仕組み

SEOで検索順位が決まる仕組みは、検索エンジンの巡回(クロール)とデータベースへの保存(インデックス)と数百からなるアルゴリズムによるサイト評価で決まってきます。

検索エンジンには、クローラーという検索エンジンにある大量のサイトを発見・巡回するロボットがいます。

そのクローラーがサイトの内容を収集していきます。

そして、検索エンジンのデータベースに大量のサイト情報が登録されることをインデックスといい、クローラによって収集した情報を分析してデータベースに保存します。

その後、さまざまなアルゴリズムによってサイトが評価され、ユーザーが見やすいように検索順位が決定されます。

Googleの方針 

SEO対策を行うことによってWebサイトが上位表示される理由には、Googleの方針が大きく関係しています。

Googleは、設立当初からユーザーの利便性を第一に考えているので、Webサイト運営者ではなく、検索するユーザーの利益が大切です。

そして、SEO対策によって、Webサイトが上位表示される原理は「ユーザーにとって価値のあるサイトをGoogleが上位表示させた」ということになります。

また、不正行為などによる検索上位の獲得やアクセスアップなどは厳しく禁止しています。

実際に、Googleが発表しているガイドラインの中には、「Googleが掲げる10の真実」があります。

  1. ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
  2. 1つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
  3.  遅いより速いほうがいい。
  4. ウェブ上の民主主義は機能する。
  5. 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
  6. 悪事を働かなくてもお金は稼げる。
  7. 世の中にはまだまだ情報があふれている。
  8. 情報のニーズはすべての国境を越える。
  9. スーツがなくても真剣に仕事はできる。
  10. 「すばらしい」では足りない。

SEO対策を行う場合は、以上の「Googleが掲げる10の真実」やGoogleの方針を意識しましょう。

また、サイトのテーマにも注意を払う必要があります。

Googleは、YMYL「Your Money or Your Life(人々の将来の幸福、健康、経済的安定、安全に潜在的に影響を与えるテーマ)」を対象に、正確性や信頼性を判断する厳しい基準があります。

YMYLの対象テーマ7つ

  • 最新ニュース・イベント
  • 市民の権利・義務、政治、法律
  • 経済
  • ショッピング
  • 健康と安全
  • 人々のグループ(人種・宗教・国籍など)
  • その他

以上のテーマを扱う場合は、十分に注意して発信することが大切です。

Googleが検索品質を高めるためにしていること

Googleは、検索品質を常に高い状態にしてユーザーが快適で便利に利用できるように、厳しいテストを行っています。

SEO対策をする上では、Googleが検索エンジンの質を高く保つために行っている対策を理解することが大切です。

Googleが行っているテストには、主に以下の4つがあります。

  • 有効性のテスト

有効性テストでは、「検索結果を変更することによってユーザーのニーズや期待に応えることができるのか?」という内容のテストを行い、変更内容を採用するか判断します。

  • ライブトラフィックテスト

ライブトラフィックテストでは、新しい機能をテストとしてごく1部のユーザーにのみ公開して、検索回数やエンゲージメント率、検索までの時間などを調査して、新しい機能が利便性や関連性の向上に繋がるのかを判断します。

  • 検索品質評価テスト

検索品質評価テストでは、Googleが外部の検索品質評価者と協力して、コンテンツが検索リクエストとどれだけ合致しているのかや専門性、権威性、専門性などを評価します。

  • 比較テスト

比較テストでは、評価担当者に対して変更案を適用した検索結果と変更案を適用していない検索結果の2つを比較させます。

そして、どちらの検索結果が好ましいか、理由などを含めて判断してもらいます。

SEO対策を行う上では、以上のGoogleが行っているテストに加えて、ユーザーの検索意図を理解することが大切です。

ユーザーが検索した理由に応えることができれば、より高品質なコンテンツを配信できるからです。

また、検索キーワードがサイト中にしっかり盛り込まれており、画像や動画などを使いわかりやすく情報がまとまっていることも大切なポイントです。

3種類のキーワードを理解する

SEO対策

SEO対策で大切なキーワードは、主に検索ボリュームの大きさで3種類に分けられます。

 ビックキーワード

SEO対策

ビックキーワードは、月間検索件数1万〜100万件以上のキーワードです。

主に、公的機関や大手企業、有名人などが参入しており、競合サイトも多いので、初心者がビックキーワードで上位表示を狙うことは不可能に近いです。

 スモールキーワード

SEO対策

スモールキーワードは、月間検索件数1,000〜1万件以下のキーワードです。

主に、中小企業のホームページやブロガーなどの個人メディアなどが多く参入しており、「ダイエット おすすめ」のような2つ以上のキーワードが多いです。

 ニッチキーワード

SEO対策

ニッチキーワードは、月間検索件数100以下〜1,000以下のキーワードなので、とても規模が小さいです。

主に、開設されたばかりのメディアやホームページが多く参入しており、「ダイエット 楽しい 女性 おすすめ」のような3〜4つ以上のキーワードで検索した時にヒットすることが多いです。

SEO対策のメリット 

SEO対策

SEO対策以外にも、効果的な集客手段やマーケティング方法は存在しますが、SEO対策によって得られるメリットはとても大きいです。

ここでは、SEO対策のメリットを主に4つ解説します。

高い集客力が期待できる 

SEO対策を行うことによって、高い集客力が期待できます。

自社のWebサイトが上位表示されるようになれば、競合サイトよりも圧倒的に多くのユーザーがアクセスするようになります。

さらに、アクセス数が多くなるほど資料請求や問い合わせ、申し込みなどをするユーザーも多くなるので、購買意欲の高い顧客の獲得も可能です。

資産としての価値が生まれる 

特定のキーワードで検索上位にあるWebサイトは、集客やマーケティング効果だけではなく、資産としても高い価値が生まれます。

SEO対策によって上位表示されているWebサイトは、Googleやユーザーに取って価値のある有益なサイトです。

そのため、しっかりと運用していれば自社とって大きな資産になり、他社に高額で取引されることもあります。

ブランディングになる

SEO対策によって上位表示されているWebサイトは、多くのユーザーがアクセスしており、Googleからの評価の高いので、ブランディング効果も期待できます。

また、上位表示されていることで「〇〇といえばA社」というイメージが多くのユーザーに定着して、権威性や信用を獲得できます。

検索エンジンで、1度ブランド力を身に付けておくことで、その後の発信で大きな影響力や信ぴょう性を持つことが可能です。

費用対効果が高い 

SEO対策は多くのメリットを得ることができる上に、知識と労力があれば誰でも無料で行うことができます。

広告による集客と比較した場合でも、広告は掲載期間や掲載規模によって費用がかかり、集客効果も短期的です。

しかし、SEO対策によって上位表示されたWebサイトは、無料で中長期的に集客効果を発揮します。

そのため、SEO対策は費用対効果が高い集客方法でもあります。

SEO対策のデメリット 

SEO対策

SEO対策には多くのメリットがある一方で、いくつかデメリットも存在しています。

しかし、SEO対策のデメリットを理解しておくことで、デメリットを補うことも可能です。

続いては、SEO対策のデメリットを主に3つ解説します。

効果が出るまでに時間と手間がかかる 

SEO対策によって、高い集客力やブランド力、資産価値を生み出すことができますが、効果が出るまでに時間と手間がかかります。

効果が出るまでの期間に決まりはありませんが、半年から1年以上かかる場合も少なくありません。

そのため、成果が出るまでの間、地道にWebサイトを運営し続ける必要があり、途中で挫折してしまう方も多くいます。

Googleのアルゴリズム変動に影響される 

Googleのアルゴリズム変動によって、これまで上位表示されていたWebサイトの多くが表示されなくなることがあります。

これまでに何度もアルゴリズムのアップデートを行っているGoogleは、その都度ユーザーの利便性を上げるための改善をされてきました。

そのため、アルゴリズム変動はWebサイト運営で脅威の1つではありますが、しっかりとユーザーの利便性を配慮していれば、しっかりと上位表示されるようになります。

効果が出ないこともある 

SEO対策を行っているWebサイトは数えきれないほど多く、上位表示される絶対的な方法は存在していません。

ユーザーの利便性を考えてSEO対策を徹底していても、全く上位表示されないWebサイトはとても多いです。

しかし、効果が出ない原因には、主に知識や作業不足、Webサイトの掲載期間が短いなどが大きく関係していることが多いです。

そのため、即効性を求めずコツコツと努力していれば、自社のWebサイトが上位表示される可能性も高くなります。

初心者がSEO対策で上位表示させるための方法 

SEO対策

初心者がSEO対策によってWebサイトを上位表示させるためには、大切な方法がいくつかあります。

やみくもにWebサイトを更新していても、適切な方法を実践しなければ、効果は全く期待できません。

続いては、初心者がSEO対策で上位表示させるための方法を、主に6つ解説します。

SEOで重要なことを理解する

SEO対策をする上で重要なことは、主に2つです。

1つ目は、検索ユーザーが探している情報をわかりやすく丁寧に提供して、ユーザーにとって便利で有益な情報や補足情報などをしっかり掲載しているかどうかです。

2つ目は、対策キーワードに沿った構成や内容になっており、対策キーワードをユーザーに伝えたいことがわかるように作成されたサイトであることも大切です。

タイトルやキーワード、見出しや内容が対策キーワードに沿っておらず、統一感のないサイトでは、検索エンジンに評価してもらいにくくなります。

また、その他にも画像や表でまとめられているサイトや印刷しやすい状態になっているサイト、動画でわかりやすく情報提供されているサイトもSEOとして高い評価をされる可能性が高いです。

SEOを意識したタイトルとメタディスクリプションをつける

サイトのタイトルはSEOの評価で最も重要なポイントの1つであり、多くのユーザーがアクセスするかどうかを決める判断材料でもあります。

SEOを意識してつける場合、わかりやすく簡潔にまとめられているタイトルをつけたり、しっかりとタイトルに書かれていることをサイトで記載することが大切です。

また、メタディスクリプションはページの説明文であり、タイトルに記載しきれなかった舗装説明を行う大切な役割を果たします。

タイトルだけでなく説明文によって、ユーザーはサイトの閲覧や信頼性を判断することが多いです。

そのため、メタディスクリプションもタイトルと同様にSEOの評価でとても重要視されています。

SEO対策に効果的なツールを設定する 

SEO対策は目に見える成果が出るまでに時間がかかる上に、どこを改善すればいいのか判断するのが難しいです。

そのため、SEO対策をする場合、主に「Google Analytics」「Google Search Console」の2つのツールを設定しておくことが効果的です。

Google Analyticsは、サイトにアクセスしたユーザーの滞在時間や訪問回数、住んでいる地域などの情報を収集・分析し、グラフなどで示してくれます。

Google Search Consoleは、アクセスしたキーワードやサイトのパフォーマンス分析、表示速度の遅いリンクやエラー、ペナルティの把握ができます。

以上の2つのツールを使って、分析や改善を進めていけば、SEO対策の効果は出やすくなります。

ターゲットを明確化する 

Webサイトは、不特定多数のユーザーに向けた情報よりも、限定したユーザーに向けた情報を発信した方が上位表示されやすいです。

自社のテーマや提供している商品・サービスに関する情報、自社に関心のありそうなターゲットにニーズを合わせた方がSEO対策の効果は出やすいです。

また、ターゲットを明確化することによって、どのような情報を発信すればいいのかも明確化してくるので、Webサイト運営の方向性も定まりやすくなります。

そのため、ペルソナ設定をしたり狙うターゲットを明確化させることも大切です。

関連するキーワードを抽出する 

自社に関連するキーワードをできる限り抽出して、どんなキーワードを使うことによって上位表示を狙えるのか考えることが大切です。

キーワード抽出は、主に「Googleキーワードプランナー」「Googleトレンド」「サジェストツール」などのツールを利用すれば、月間検索ボリュームや関連キーワード、トレンドの推移を調べられます。

どれも無料で利用でき、SEO対策でとても効果的に活用できるので、初心者にとてもおすすめです。

MFI(モバイルファーストインデックス)に対応する

MFI(モバイルファーストインデックス)とは、Googleのクローラーがモバイル版を優先的にインデックスしてSEOや内容の評価を行っていく仕組みのことです。

検索エンジンは、PCからよりもモバイルからの利用者数の方が多く存在しているので、Googleはスマートフォンユーザーの利便性を向上させることを目指しています。

2015年4月に行われた「モバイルフレンドリーアップデート」によって、スマートフォンからの閲覧やアクセスが難しいサイトは、評価が下がり検索順位も下がるようになりました。

そのため、SEO対策を行う場合は、MFIに対応したサイト作成を意識しましょう。

Googlegが提供している「モバイルフレンドリーテスト」を利用することによって、誰でも確認することが可能です。

SEO対策をする時の注意点

SEO対策

正しくSEO対策を行い、Webサイトを上位表示させることができれば、集客率や問い合わせなどが増え、企業にとって大きなメリットになります。

しかし、上位表示させることに意識を傾けすぎてしまい、ユーザーの利便性を損なうキーワード選定や不必要な内部リンクなどを配置すると、返って効果が出なくなり、SEO対策の意味がなくなってしまいます。

Webサイトを上位表示するためには、Googleがユーザーにとって利便性や価値のあるサイトだと判断することが必要です。

そのため、SEO対策は企業の利益よりも、ユーザーにとって利便性や価値のあるサイトだとGoogleに判断してもらうための対策ということを意識しましょう。

SEO対策の難易度は上がり続けている

SEO対策

SEO対策は、競合サイトやSEO対策の企業が増加していること、Googleのアルゴリズム変動などによって、難易度が上がり続けています。

さらに、さまざまなキーワードで上位表示されているWebサイトは、大手企業や10年以上運営されているWebサイトばかりです。

しかし、SEO対策の難易度は上がり続けていますが、SEO対策によって得られる効果は、今でもとても高いです。

そのため、これから初心者がSEO対策を行って上位表示を狙う場合は、ニッチキーワードで狙ったり、SEO対策以外の集客手段も並行して行うことをおすすめします。

まとめ 

SEO対策

SEO対策は、必要な知識や時間、労力がとても多く、競合サイトも数えきれないほど存在しているので、初心者には難しい施策です。

しかし、SEO対策をしっかりと行い上位表示を狙うことができれば、多くのメリットがあり、企業にとっても高い効果が期待できます。

これから自社サイトのアクセスやコンバージョン率を向上させて、企業の利益に繋げていきたいと考えている企業は、ぜひ今回解説した内容を参考に正しくSEO対策を行うことをおすすめします。