ウェブストーリーとは?概要や制作方法、メリットや特徴を徹底解説!国内の最新事例までご紹介!

2023.03.29

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ウェブストーリー
ウェブストーリー

デジタルの世界は日々進化を遂げています。アメリカで先行的に注目され、今後日本でもトレンドになる可能性を秘めているのが「ウェブストーリー」です。

日本ではあまり聞きなじみのないウェブストーリーとはどういうものなのか、ウェブストーリーの制作方法やメリット、ウェブストーリーの最新事例などをご紹介します。

そもそもウェブストーリーとは何か

ウェブストーリー

日本人にはあまり聞きなじみのないウェブストーリーとはどのようなものなのか、まずはウェブストーリーの概要などをご紹介します。

ウェブストーリーとは?

ウェブストーリーとは、インスタグラムのストーリー機能のように雑誌感覚で読み進めていくことができるツールです。過去には「AMPストーリー」と呼ばれていました。AMPとはAccelerated Mobile Pagesの略で、「モバイルページを素早く表示させる方法」という意味合いがあります。

読み込みに時間をかけずサクサクと表示できるようにすることで、まるで雑誌を読むかのように情報を端的に、素早く手に入れていくことが可能です。

ウェブストーリーの概要

ウェブストーリーは、画像や動画、テキストなどで構成されており、インスタグラムのストーリー機能のように作っていくことができます。雑誌をめくるように1枚ずつコンテンツを作成できる点もストーリー機能と共通する点です。

一方でストーリー機能と異なるのは、専用のフォーマットがあるため、わざわざアプリを介する必要がなく、ブラウザで誰でも見られる点です。どんなデバイスでも基本的にチェックできるほか、検索結果にも反映されるため、インスタグラムのストーリー機能よりも優れています。

ウェブストーリーのメリット

ウェブストーリー

ウェブストーリーを作るメリットにはどんなことがあるのか、主なメリットをご紹介します。

訴求ポイントがわかりやすい

ウェブストーリーの場合、訴求ポイントがわかりやすいのが大きな要素です。テキストだけでは分からない商品の魅力、画像だけでは伝わらないアイテムの強みなどが最大限表現できるのがウェブストーリーのいいところです。

視覚や聴覚などに訴えかけるウェブストーリーの訴求力の高さは、インスタグラムのストーリー機能に慣れがある若い世代に効果的であるとともに、特にインスタグラムに触れない年齢層高めの方たちにも届くでしょう。

検索結果にウェブストーリーが表示される

インスタグラムのストーリー機能は24時間しか表示されない特性もあり、検索して出てくることはありません。しかし、ウェブストーリーの場合は検索結果で表示され、雑誌の表紙のようにサムネイルが出てきます。そのため、検索ページで興味を持たせることが可能です。

まずは読んでもらうためにサムネイルを強調して読者をつかみ、どんどん読み進めていく中で宣伝したいことを伝えていき、効果的に活用することができます。

フォームの埋め込みが行える

商品・サービスの資料請求や企業への問い合わせをウェブストーリーの中で行えます。お問い合わせフォームなどを埋め込めるので、資料請求や企業への問い合わせがウェブストーリーで完結するため、離脱の可能性を低くできます。

ウェブストーリーで強い興味を持ってもらい、その流れで資料請求などのアクションを起こしてもらえれば、あとは企業の営業努力などで次につなげられます。

WEBストーリーのデメリット

ウェブストーリー

インスタグラムのストーリー機能で事足りる

ウェブストーリーは基本的にインスタグラムのストーリー機能に似ています。そのため、インスタグラムに企業アカウントを作っている場合、わざわざインスタグラム以外でストーリー機能のようなことをする意味はあるのかという疑念が生じることが考えられます。

特に日本ではインスタグラムの需要がまだまだ根強く、広告などが自分のアカウントに流れてくるような感覚で広告に接しています。消費者が企業ページに行って紹介に触れるケースは決して一般的とは言えず、ストーリー機能で事足りると判断される可能性があります。

ウェブストーリーの認知度が低い

インスタグラムのストーリー機能に対する認知度は非常に高いですが、ウェブストーリーの認知度は決して高いとは言えません。これは有名なウェブストーリーがまだなく、メディアでもあまり取り上げられることがないからです。

ウェブストーリー自体もここ1年、2年で整備がされるようになり、自社の企業ページで導入するケースは限られています。やはりストーリー機能の存在が大きいと言わざるを得ません。

ただ誰も手を付けていないからこそ、ウェブストーリーといえば○○という構図になった際、その中に入るチャンスでもあります。先手を打って整備を行うことでライバルに差をつけることが可能です。

ウェブストーリーの制作方法は?

ウェブストーリー

まだまだ未知数で可能性に秘めているウェブストーリーですが、うまく活用できれば効果の高さは十分。次はウェブストーリーの作り方についてです。

Google Web Storiesの活用

ウェブストーリーを作るには、Google Web Storiesを活用するのが確実です。Google Web StoriesはWEBストーリーを作るツールであり、WordPressの公式プラグインとして公開されているので企業でもGoogle Web Storiesを用いることができるようになりました。

Google Web Storiesのプラグインをインストールするのは簡単に行えるので、あとはどのようなWeb Storyに仕上げていくかにかかっています。

フリー素材を使って作成できる

Google Web Storiesでは画像や動画のフリー素材を使って作り上げることができます。画像に関してはUnsplash、動画はCoverrがあるほか、ウェブストーリー用のテンプレートもあるため、そのテンプレートに組み合わせていくことで、訴求力の高いウェブストーリーになります。

誰でも簡単に編集できる

Google Web Storiesには編集機能もあり、ウェブストーリーにまとめたい画像や動画、入力したいテキスト、音楽を組み合わせて作り上げます。面倒な入力作業なども必要なく、作業を進められるので、ウェブストーリーを運用する側にとってはやりやすい部分が大きいです。

ウェブストーリーを活用する国内での事例

ウェブストーリー

ウェブストーリーはまだまだ国内では一般的なレベルには至っていませんが、いち早くウェブストーリーを活用している事例がありますので、ご紹介します。

朝日新聞

朝日新聞デジタルでは、視覚的にニュースを知るためにウェブストーリーを活用した記事を展開しています。朝日新聞デジタルが運用するビジュアルストーリーでは話題のニュースや胸をうつ物語などを選定しウェブストーリーにまとめた形で紹介しています。

2019年にビジュアルストーリーの公開を始めるなど、日本では早めにウェブストーリーを活用した形となっており、新聞社の新たな可能性を示しています。

現状ではインスタグラムのストーリー機能が強い

ウェブストーリー

WordPressを活用することで作ることができるウェブストーリーですが、現状ではまだまだインスタグラムのストーリー機能が強く、ウェブストーリーの活用は少数派といっても過言ではありません。

ストーリー機能は確かに24時間で消えてしまいますが、「ハイライト」という機能がついているため、過去のストーリーを保存できるようになっています。これならハイライト機能を活用していけば、インスタグラムの公式アカウントで完結します。

しかも、インスタグラムでは、ストーリーやハイライトなどを積極的に活用することでインスタグラムにおける評価が高まり、より多くの人におすすめとして表示されやすくなるメリットもあります。インスタグラムでできるものをわざわざウェブストーリーとして準備する意味を見出せないと、インスタグラムからウェブストーリーへの流入は起きにくい可能性も考えられます。

ウェブストーリーがSEO対策につながる時代に?

ウェブストーリー

ウェブストーリーはGoogleでも検索結果に出てくるように、今後はウェブストーリーがあるページを評価し、上位に表示する可能性が想定されています。今までのようにテキストのみでは不十分で、ウェブストーリーを設けることでSEO対策になるケースが出てきたのです。

そもそもウェブストーリーは、スマホなどのモバイルページを素早く表示させて利便性を高めていくことを目的にしています。ですので、今後より力を入れる可能性は十分考えられます。

インスタグラムのストーリー機能で事足りると思われるのは、ウェブストーリーにそこまでのメリットがないと企業側が判断しているからですが、今後ウェブストーリーがSEO対策になったという事例が増えてきた場合、その流れが一変する可能性も多いにあります。

まとめ

ウェブストーリー

ウェブストーリーはインスタグラムのストーリー機能とほぼ同じなので、多くの人に受け入れられるツールであることは間違いありません。あとはウェブストーリーそのものを始めることで何かしらのメリットが生まれるとなれば、インスタグラムからの流入も十分に考えられます。
定期的に検索エンジンのアルゴリズムがバージョンアップし、検索結果、順位は大きく変動します。ウェブストーリーを載せているページがこぞって検索ページの上位で表示されたら、多くの企業ページでウェブストーリーを載せる時代が訪れるかもしれません。