インスタ広告は多くの企業が活用しており、集客やマーケティングで大きなメリットが得られることから、インスタ広告の出稿を考えている企業も多いです。
しかし、インスタ広告の種類や特徴、出し方などをあまり理解しておらず、悩んでいる方も多いです。
そこで今回は、インスタ広告の種類や特徴、出稿方法や費用などを分かりやすく徹底解説します。
Instagramの特徴
インスタ広告を始める前に、Instagramにどのような特徴があるのか理解することが大切です。
Instagramは、世界中で10億人以上(2018年6月時点)、日本国内だけでも3,300万人以上(2019年6月時点)ものアクティブユーザーがいます。
また、10代〜30代の若者を中心に幅広い世代に人気のあるSNSとしても有名で、男女比では男性43%女性57%と、やや女性が多いです。
そのため、インスタ広告による集客は他の広告と比較して、とても効果的ということがわかります。
インスタ広告の種類
インスタ広告は主に6種類あり、それぞれ特徴があるので、インスタ広告出稿を考えている方は覚えておくことが効果的です。
画像広告
1枚の画像と125文字以内のテキストを使った広告で、画像サイズは最大30MBまで設定できます。
フィードやストーリーズなどに違和感なく配置できるので、スルーされることが少ないことが特徴的です。
動画広告
4GB未満のサイズで3秒〜60秒間の動画を広告として配信可能で、ハッシュタグも最大で30個使用できます。
また、音声や動きがあるので、視覚的なインパクトが強くユーザーの記憶に残りやすい広告です。
ストーリーズ広告
タイムライン上にあるストーリーズの間に配信できる広告で、縦長サイズの画像や動画を使ってアプローチできます。
動画は15秒〜60秒まで配信でき、画像サイズは最大30MBまで出稿可能です。
また、多くのユーザーが頻繁に見る場所なので、気軽に複数回アプローチできます。
カルーセル広告
1つの広告で最大10件の画像、動画、テキストを表示させられて、各画像、動画に外部リンクを付けることが可能です。
また、画像サイズは1枚最大30MG、動画サイズは4GBMで60秒間と多くの情報をアピールできます。
コレクション広告
カタログ形式の表示できる広告で、商品画像3枚と見出し25文字以内、本文90文字以内のテキストをそれぞれ記載できます。
また、商品画像から直接購入ページにアクセスできるので、ECサイトやネットショップ運営をしている企業に効果的な広告です。
ショッピング広告
商品タグの付いた商品画像を投稿して、フィードやストーリーズから直接販売サイトにアクセスできる広告です。
投稿に商品のタグが付いているので、ユーザーが購入を検討したときの手間を最小限に抑えられるので、購買意欲を下げることなく購入まで誘導できます。
また、既存の投稿も編集してショッピング広告に変更することが可能です。
インスタ広告の出稿場所
インスタ広告の出稿場所は、主に4つあり、それぞれ配信できる広告の種類が決まっています。
フィード
フィードは、Instagramのタイムラインに表示される広告で、毎日多くのユーザーが確認する場所です。
ここでは、画像広告、動画広告、カルーセル広告、コレクション広告、ショッピング広告の配信が行えます。
ストーリーズ
ストーリーズは、タイムライン画面の上にある24時間限定の投稿で、15秒の動画や画像の広告を複数配信できます。
主に、画像広告、動画広告、カルーセル広告、コレクション広告、アンケート広告の配信ができ、フィードと同様、毎日多くのユーザーが確認する場所です。
リール
リールは、最大60秒の縦型動画に表示される広告形式で、動画広告のみしか配信できませんが、60秒間の動画でアプローチできるので、ユーザーにインパクトを与えられます。
また、スマホからInstagramを見ているユーザーが多いので、縦型動画のニーズはとても高く、広告掲載には効果的です。
発見タブ
発見タブは、虫眼鏡アイコンのページでハッシュタグやユーザー名、場所などを検索できます。
また、発見タブにはユーザーの利用履歴や興味・関心に合わせて、おすすめのコンテンツも表示されているので、画像広告、動画広告の掲載に効果的です。
さらに、Googleよりも発見タブから検索するユーザーは多いので、効果的にアプローチできます。
インスタ広告の特徴・メリット
人気の高いInstagram内で配信できるインスタ広告には、さまざまな特徴・メリットがあり、高い効果を期待することが可能です。
ここでは、そんなインスタ広告の特徴を主に4つ解説します。
精度の高いターゲティングができる
インスタ広告は、精度の高いターゲティングが可能です。
年齢や性別、職業に加えて、趣味や興味・関心のあるもの、ライフスタイルまで細かく設定して広告を配信できます。
そのため、限られた広告掲載期間や範囲内で、自社に適したターゲットに正確にアプローチでき、とても効果的な広告です。
豊富なフォーマットがある
インスタ広告は、自社の目的やターゲットに応じて豊富なフォーマットの広告を配信することが可能です。
フィード、ストーリーズ、リール、発見タブに画像や動画、ショッピング広告やストーリーズ広告などを配信して、さまざまなユーザーに適切にアプローチします。
また、ユーザーによって頻繁に閲覧する場所は違ってくるので、最初のターゲティングはとても大切です。
柔軟な広告運用ができる
インスタ広告は、100円前後の費用から広告を配信することができ、費用に応じて広告掲載範囲や期間を設定することができます。
最初に決めた予算を使い切った時は、追加で支払いが発生することなく、広告の配信が停止されるので、必要以上に費用がかかることもありません。
また、広告配信中に成果を見てクリエイティブや予算、配信場所の変更もできるので、改善しながら広告を配信することが可能です。
若者や女性にアプローチできる
Instagramは、10代〜30代の若者を中心に人気があり、その中でも半分以上は女性が占めているSNSです。
そのためインスタ広告は、特に若者や女性に向けてアプローチしたい商品やサービスがある時に、効果的に活用できます。
実際に、インスタ広告では、ファッション、コスメ、美容などの広告が多くあり、若者や女性向けに発信されていることが多いです。
世界中のユーザーに配信・訴求が可能
インスタ広告を活用することで、世界中のユーザーに配信・訴求することができます。
Instagramは、全世界で約10億人以上も月間アクティブユーザーが存在しており、テキストよりも画像や動画がメインのSNSです。
日本語がわからないユーザーにも視覚的工夫で効果的にアプローチができ、商品やサービス内容によっては、世界中にファンを獲得することもできます。
また、広告によっては日本人ユーザーよりも外国人ユーザーの方がアクセスしている可能性もあります。
そのため、グローバル展開を目標としている企業にも、インスタ広告は効果的に活用できます。
インスタ広告の出稿方法
インスタ広告を実際に配信して、集客を行っていきたい企業は多いですが、インスタ広告の出稿方法が分からずに悩んでいる方も多いです。
ここでは、インスタ広告の出稿方法を、主に以下の7つの手順で解説します。
ビジネスマネージャアカウントを取得する
インスタ広告を出稿するためには、最初にFacebookページを作成してビジネスマネージャアカウントを取得します。
Facebookページを持っていない場合は、Facebookのメニュー欄から「ページ」を選択して、Facebookページを作成しましょう。
InstagramとFacebookを連携する
ビジネスマネージャアカウントの取得が完了したら、続いてInstagramとFacebookを連携させます。
連携させるためには、Instagramビジネスアカウントに切り替えて、「設定」を開き「ビジネス」を選択し「Facebookページにリンク」をクリックします。
ビジネスアカウントに切り替える方法は、「設定」から「アカウント」を開き、「プロアカウントに切り替える」をクリックします。
そして、カテゴリーなどの設定を行えば完了です。
広告クリエイティブを用意する
インスタ広告は、「フィード」「ストーリーズ」「発見タブ」「リール」の4ヶ所に広告を配信することができ、それぞれの配信場所によって、効果が変わってきます。
そして、インスタ広告クリエイティブは、「画像」「動画」の2つがあり、それぞれを応用して「カルーセル」「コレクション広告」「ショッピング広告」「アンケート広告」「ブランドコンテンツ広告」の5種類の広告を配信します。
以上の配信場所と広告の種類などを決めて用意します。
キャンペーンを作成する
ビジネスマネージャアカウントから「広告キャンペーン」を選択しキャンペーン作成を行います。
キャンペーンの作成を開始すると、キャンペーンの目的を「認知」「検討」「コンバージョン」の3つのカテゴリーからそれぞれ選択します。
また、広告の課金方法は4つあり、キャンペーンによって変わってきます。
詳しい課金方法は、下記の「インスタ広告の費用と4つの課金方法」で紹介しています。
広告を入稿する
キャンペーン作成が完了したら、広告を入稿するために、「オーディエンス」「配信場所」「期間」「予算」をセットします。
予算は、「1日の予算」「通常予算」の2つがあり、1日ごとに予算が決まっている場合は、「1日の予算」配信期間での予算を決めている場合は、「通常予算」を選択することをおすすめします。
オーディエンスの設定は、「コアオーディエンス」「カスタムオーディエンス」「類似オーディエンス」の3つから選択します。
配信場所の設定は、「自動配信」「手動配信」の2つから選択でき、「手動配信」の場合はプラットフォームで「Instagram」を選択し、先ほど紹介した4ヶ所の配信場所から選びます。
支払い方法を設定する
Instagramの「設定」から「ビジネス」を開き、「広告の支払い」から広告掲載費用の支払い方法を設定します。
支払い方法の設定が完了したら、配信準備は終わりなので、後は配信するだけです。
広告を配信する
全ての設定が完了したら広告の配信内容に問題やミスが無いか確認して広告を配信します。
また、広告内容を下書き保存して、後日配信することも可能です。
以上の7つの手順でインスタ広告は出稿できます。
インスタ広告の費用と4つの課金方法
インスタ広告最低費用は約100円ですが、これから解説する以下4つの課金方法によって必要な予算は違ってくるので、自社に適した課金方法を選択して広告入稿することをおすすめします。
CPM課金(Cost per Mille)
CRM課金は、広告が1000回クリックされるたびに課金するシステムで、インプレッション広告とも呼ばれています。
費用相場は1クリック約0,2円〜0,6円と、低予算で多くのユーザーにアプローチできるので、認知度の拡大やブランディングの際に効果的な課金方法です。
CPC課金(Cost per Click)
CPC課金は、広告がクリックされるたびに課金するシステムです。
費用相場は1クリック約40円〜100円なので、CPM課金よりも費用がかかりますが、CPCの場合、広告に関心のあるユーザーが行動することで費用が発生します。
そのため、購買意欲高いユーザーの獲得や認知度の高い商品やサービスの広告には効果的です。
CPI課金(Cost per View)
CPV課金は、アプリがインストールされるたびに課金するシステムなので、アプリを提供している企業に効果的な課金方法です。
費用相場は、1回のインストールで約100円〜200円になっており、インストール数や課金合計などわかりやすいので、成果を分析しやすい広告でもあります。
そのため、アプリ広告をインスタで配信している企業は多いです。
CPV課金(Cost per Install)
CPI課金は、動画が10秒以上再生されるたびに課金するシステムになっているので、誤操作による動画再生では費用が発生しません。
費用相場は、1再生約4円〜7円と費用対効果が高いので効果的ですが、動画の質な内容によっては、視聴後の行動に影響されないこともあるので、注意が必要です。
しかし、動画によるアプローチは視覚的なインパクトが強いので、質の高い動画を配信できれば、とても高い効果を期待できます。
インスタ広告を出稿する時のポイント
インスタ広告を出稿して自社の認知度拡大や集客、コンバージョン率向上を狙う場合、これから解説する以下4つのポイントを意識することが大切です。
目的を明確化する
インスタ広告を出稿する前に、インスタ広告を出稿する目的を明確化させることが大切です。
例えば「3ヶ月間でフォロワーを何人増やす」「20代で美容に関心の女性ユーザーを中心に商品の認知度を向上させる」など、目的をできるだけ明確化することで、目的から逆算して適切な戦略が立てられます。
そのため、最初にターゲティングやペルソナ設定や費用なども明確に設定しましょう。
費用対効果を考える
インスタ広告を配信するために必要な費用と得られる効果を考えて、できるだけ費用対効果を高くすることも大切です。
Instagramは、TwitterやTikTokと比較すると拡散力が低いですが、その分購買意欲の高いユーザーが多くいます。
そのため、インスタ広告によって認知度のみを高めたいのか、コンバージョン率や利益を高めたいのか、またインスタ広告を活用することが最適なのかなどをしっかりと考えましょう。
状況や実績に応じて改善する
広告配信中に広告の実績や分析結果をもとに、クリエイティブや予算、掲載期間の変更が行えます。
そのため、1度広告を出稿した後も放置するのではなく、しっかりと状況に応じて改善してより高い成果を得られるようにすることが大切です。
日々の成果を確認しながら改善すれば、費用対効果も高くなり予想以上の結果を得ることも期待できます。
まとめ
インスタ広告は、配信する目的や予算によってさまざまなフォーマットや課金方法が用意されているので、効果的な広告出稿が行えます。
また、配信場所や広告形式によって、狙えるターゲットやアプローチ手段が違うので、提供している商品やサービスに応じて対応することが大切です。
これからインスタ広告を活用しようとしている企業は、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。